2014.05.23 06:13 Fri

こどもの教育にどのくらいかかる?その資金準備は?

お子さんが成長していく過程で必要な「教育」。
小中の義務教育から高校、大学まで、本人の希望があれば親としてはかなえてあげたいという気持ちになりますね。
教育費用についてお届けします。

幼稚園から高校まで公立で約513万円、私立だと約1818万円


お子さんが幼稚園から高校までの間は、公立か私立かで必要な費用は大きく変わります。
統計資料等から算出してみると、すべて公立の場合は約513万円、すべて私立だと1818万円と3倍以上違います。(表①参照)
文部科学省によれば、日本の高校進学率は98%を超えていて、ほとんどのお子さんは費用が一気に増える高校に進みます。
これを踏まえ、平成22年4月から公立高校の授業料無償化、私立高校の就学支援金支給という制度ができましたが、政権交代による見直しで、
平成26年4月入学生から世帯年収910万円以上の家庭にはこの制度が適用されなくなりました。
これまでの年間11万8900円の実質的補助が所得によってはなくなり、3年間で35万円以上の負担増になります。

大学にかかる費用は「私立理系にアパートから」で約1140万円


お子さんが大学に進学する場合、国立か私立か、自宅通学か一人暮らしかで2倍以上違います。
国立大学に自宅から4年間通う場合は約520万、対して親元を離れ私立大学理系に4年間通う場合だと約1140万円が必要です。(表②参照)

その他にかかる費用も想定して早めの準備が必要


前述の幼稚園~高校までの費用に大学時の費用を加えたものがお子さんの教育費合計になりますが、その他にかかる費用も想定しておきましょう。
たとえば制服代や学校行事費、クラブ活動の用具代や遠征費等の費用、また塾に通う、お稽古事をするなど学校以外にかかる費用もお子さんの教育費にあたります。
さらに親元を離れて大学等に通う場合、アパート等に関わる費用、引っ越し代、最低限の家具家電も必要です。
とくにアパートを借りる際の費用は、大学の入学金や前期の授業料等と同じ時期の支出となりますから、早めの資金準備が必要になることでしょう。

【ポイント】
(1)幼稚園から高校まで513万円~1818万円かかる
(2)さらに大学進学ならケースによって1140万円プラス
(3)学校以外でかかる費用も教育費と考えて

資金の準備とその方法は


お子さんの教育費は生まれたときから必要となる時期がわかるため、計画的に準備できる費用です。
授業等の学校教育費、それ以外の塾等の学校外教育費に分けて、例えば学校教育費は事前に準備し、学校外教育費は毎月の家計支出として考えることもできます。
資金を準備する方法には、「保険」と「ローン」があります。
保険は学習保険、こども保険といわれるもので、満期になれば保険金が支払われますので、入学金などまとまった費用に充当できます。
これは少しずつ積み立てる、事前準備型の方法ですね。一方、教育ローンは必要な時に、資金を銀行などから借りるものです。
ただし、年収制限や貸出額の上限等もありますから早めに銀行等に相談されることをおすすめします。この他に公的な教育ローンや奨学金制度もあります。

【最後に・・・】
少子化で、お子さんに対する教育熱は高まっています。
お子さんの年齢に応じて、いつ、いくらぐらいかかるかを認識して、その準備や対応方法をしっかり検討しておくことが実に大切ですね。





※こちらのコラムは2014/05/23付けの媒体を元に制作しております。